2023年2月13日月曜日

石油ファンヒーターの分解掃除方法

 冬の暖房は石油ファンヒーターが大活躍します。でもね、あれって中がホコリやカビとかで意外と汚れているって知っていましたか? 今回はダイニチとコロナ石油ファンヒーターの掃除のやり方をまとめてみました。


■石油ファンヒーターの燃料は灯油


灯油はカビの生えやすい燃料です。


人体はカビとかに耐性があまり強くないので、掃除が重要です。




灯油
冬支度で、倉庫などからファンヒーターを出した時には、最初はGSで買った新しい灯油を使用します。

持ちこした灯油などがある場合は、その新しい灯油の後に使用します。


◆人間が1日に吸う空気の量


人は1日に15,000L程の空気を吸っているといわれています。

高級飲食店などは、空調に掛けるお金は一般の3倍程といわれています。空調の悪い居酒屋などで長時間飲み食いし、滞在すると翌朝のどが痛かったりします。

いつも咳をしている人とか、マスクをしている人は、空調を見直すと健康になれる可能性があります。


■送風するファンが、大量のホコリを吸っている


一般家庭で、朝点火し、夜まで使用する場合とか、長時間背面のファンが空気を吸い、吐き出すのです。

でも、エアコンと違って取り込む空気をフィルターで除去していませんので、機械の内部にホコリが溜まっていくのです。


■前面パネルを丸洗い




下部の左右に2本のビス
ファンヒーターの下には、2本のビス(ネジ)で留まられています。

これをプラス(2)のドライバーで外すと、前面パネルが取り外せます。





取り外した前面パネル
前面パネルは、丸洗いがお勧め。

お風呂場などで、油汚れですので、アルカリ性洗浄剤(マジックリンなど)で丸洗いします。




マジックリン
基本として、油汚れ系には、アルカリ性の洗浄剤を使用します。


■ドライバー




プラス#2のドライバー
100円ショップダイソーで買った、#2のプラスのドライバーです。




ファンの四隅に、4本のビス留め
背面のファンは、4本のビス(ネジ)で留められています。

ここを外すと、下記のように開きます。


■背面ファンの掃除


★ドライバーのサイズに関して

一般家庭などによくある、”ドライバーセット” などの場合には、プラスドライバーは、0と1とかが入っています。

家電製品に使用されている2のビス(ネジ)を1サイズ小さなドライバーで回すとネジ山が潰れることがありますので、ご注意ください。





背面ファンを引き出したところ
ケーブルがあるので、下に白い空き箱を置き、その上に載せてあります。

写真の矢印の先の7mmボルトを時計回りに回すとファンが取り外せます。

俗にいう左ネジとなり、通常の逆向きです。




取り外したファン
ファンも取り外して丸い洗いする方が手っ取り早いです。

★背面ファンの摂り出しに関して



ファンを取り外す時は、このボルトは、”時計回りに回すと外れ、反時計回りに回すと締る” という風になっています。

よくある勘違いとして、

「ボルトは緩める時には反時計回りに決まっている」と力いっぱい回し、ねじ切る人がいらっしゃいますので、注意してください。





ファンを外したモーター
長く使用しますと、ここにホコリが溜まり、火災などの心配も出る事があります。

手っ取り早く綺麗にするには、ファンを外す事です。

ウェットタオルでホコリを拭きます。




除菌タイプのウェットタオル
基本ファンヒーターの掃除には、これを使います。




背面ファンを外した穴の中
背面ファンを取り外した穴の中には、ホコリが溜まっていたりします。





ドライバーの先端に布などで拭く
写真は、ドライバーの先端にウェットタオルを巻いて、先ほどのファンを取り外した穴のホコリを拭いたものです。

慣れなどの面では、
”割りばし” とかに巻いて掃除する方が初心者には傷の心配が減ると思います。


■前面パネルを外した燃焼室周辺の掃除




燃焼室の隣などの隙間
これは前面パネルを外した、実際に燃焼するところのバーナーなどが中に入っているのですが、周辺の狭い隙間にホコリが溜まります。


■燃料の灯油は、シーズン始めに新しいものを入れる


石油ファンヒーターを倉庫から出した時、最初に新しくGSで買った灯油を使い、持ちこした灯油はその後に使用するようにしましょう!

格安でセルフ式GSで給油するお得な給油方法は下記を参照ください。


■着火が弱い時の掃除


物置からファンヒーターを出して、使用していると、スイッチを入れ、「ジージージー」という点火の音がして、「ボワーッ」という火が点いた音がして、

その後に、消えたようなかすかな音がして、

「ジージージー」とまた点火の音がして、火が点きました。

「あれれ、何か着火が弱いような気がする」と思い、掃除をした時のまとめです。




燃料タンクを抜いた後
燃料タンクを引き抜いてみると、白いキャップのような”受け皿” があります。

石油ファンヒーターは、必ず着火していない、”火が消えて、機械も冷めている状態” で燃料タンクを引き抜くことが重要です。

受け皿には、灯油が入っているので、透明ビニール手袋をして、数cm持ちあげると、灯油が下のタンクに落ちていくので、落としてください。




容器を用意する
写真の場合は、惣菜などを入れるプラスチック容器2枚重ねたもので、キッチンペーパーを2枚敷いています。




受け皿を引き抜く
先ほど説明したように、ある程度この白い受け皿の灯油を落とし、引き抜き、容器の中に入れます。

上記の写真の矢印の先に、少し黒く汚れた箇所があります。ここを歯ブラシで軽くこすると、毛玉のようなホコリが毛先につきました。

その後で、全体をウェットタオルで何度か拭くと、綺麗になり、元のタンク下部分に戻し、タンクをセットしました。お気に入り詳細を見る。


★掃除後に点火と消化を繰り返す


フィルターの掃除を終えた後に、点火し、消化を5回繰り返します。

私の場合は、
①点火させ、5分くらいして消す。
②5分くらい経ってから、また点火。

という感じで、大ざっぱに、5回繰り返しました。

1回目は少し点火が良くなった感じで、2回目からは、着火でジーっとなるとすぐに火が点くように変化し、好転しました。


★ダイニチ製の場合


ダイニチ製のファンヒーターは、コロナと一緒で、”変質灯油” に弱いので、フィルターが水を通さない、”灯油の中で洗浄して繰り返して使うフィルター” を採用しています。

ここを掃除しないと、着火の際に、一瞬でボーっと着火せず、ジージージーとスパークする点火の音が鳴るみたいです。


★受け皿は灯油で洗う


マニュアルには、「受け皿は、何かバケツのようなものに灯油を入れ、その灯油でゆすいでください」と書かれてあります。

私の場合は、思いついた時にすぐに掃除しておきたかったので、歯ブラシで軽く掃除しました。


■吹き出し口の汚れ




温風の吹き出し口
このように、温風が出る吹き出し口は、灯油の燃焼ガスとかの汚れが付着します。




メラニンスポンジ
100円ショップでも売っているメラニンスポンジ。これをカッターナイフで厚さ5㎜とか7㎜とかに切り、水を含ませてお風呂場とかでこすると汚れが落ちます。
















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